“畑の肉”とも呼ばれている大豆。
良質なタンパク質を多く含む健康食材として有名です。
そんな日本でも古くから親しまれてきた大豆は、薬膳の食材としても利用されています。
今回は大豆の薬膳的効能、おすすめの食べ方について紹介していきます。
大豆の薬膳的効能
大豆には主に、弱っている内臓の働きを高め、利尿作用によって湿邪を取り除く効果があります。
具体的には
・食欲不振
・体の重だるさ
・皮膚・毛髪の乾燥
などに効果があるとされています。
また、むくみ改善につながるため、腎臓が弱い方やむくみやすい方に効果的です。
いろいろな効果がある大豆ですが、アレルギーの抗原となっていることがあるため、人によっては注意が必要です。
アトピー性皮膚炎や喘息持ちの方は、食品成分など特に注意するよう心がけましょう。
また、大豆イソフラボンと摂取しすぎるとホルモンバランスの乱れなどが引き起こされる可能性があります。
身体に良いからといって食べ過ぎには気を付けたほうがよさそうです。
おすすめの食べ方
大豆には消化しにくいという難点があります。
生の大豆には、消化酵素の働きを阻害する物質が含まれているため、
十分に加熱をしたり、できるだけ柔らかくなるよう煮てから食べることがおすすめです。
また、煮汁を飲むだけでも効果があります。
しかし、毎回煮物にして食べるのも飽きてしまいますよね。
そんな方におすすめなのが豆乳です。
豆乳は豆腐を作る過程で作られるもので、
砕いた大豆を煮てしぼった、“しぼり汁”のことを指します。
近頃、女性にうれしい効果が期待できるとして、
多くのメディアで豆乳が取り上げられていますね。
薬膳的観点からも豆乳には、大豆と同じく腸の機能を整える作用があるとされています。
また、低血圧や貧血の改善作用もあるので、
朝が弱いという方や貧血気味の女性の方は朝ごはんとして豆乳を取り入れてみてください。
また、野菜やきのこなどと一緒に煮込み、スープとして食べることもおすすめです。
<こんなかたにおすすめ>
・胃腸が弱い方
・高血圧の方
・女性特有の症状にお悩みの方
まとめ
今回は薬膳としての大豆の効能や、
おすすめの食べ方などについて紹介させていただきました。
女性特有の不調などに効果的な大豆。
薬のように即効性があるわけではないですが、
毎日コンスタントにとることで少しずつ効果が見えてきます。
薬膳のレシピも豊富なため、日々の食事や習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。