ざくろは「ミソハギ科ザクロ種」の落葉高木です。
古くから実はもちろん、果皮や根まで薬として珍重されていました。
日本にはシルクロードを超え、平安時代に渡ってきたと言われています。
またざくろは果実の中に多くの実がなることから、子孫繁栄の象徴とされてきました。
一時期テレビや雑誌などで、話題にもなりました。
今回はそんな「女性の果実」と言われる、ざくろについてご紹介します。
ざくろの栄養素と効果
ざくろは女性に嬉しい栄養素が含まれています。
一つずつ見ていきましょう。
ポリフェノール
ざくろにはポリフェノールが含まれています。
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アントシアニンは目の機能や肝機能を正常に保ちます。
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エラグ酸は活性酸素を抑制し、美肌や老化防止の効果があります。
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タンニンは殺菌効果や抗ウイルス効果、血圧を抑える効果などがあります。
など、多くの効果があります。
カリウム
ざくろはミネラルの含有量は少ないものの、カリウムは比較的多く含まれている食材です。
100g中250mg含まれています。
体内の余分な塩分を排出する働きがあるので、血圧を抑える効果やむくみ緩和に効果があります。
ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠な栄養素です。
肌老化の予防、疲労回復などにも効果があります。
ざくろの取り入れ方
ざくろの尖っている部分を包丁で切り落とし、房の筋に沿って切り込みを入れていきます。
手で房ごと割るようにすると、写真のように実の部分がきれいに外れます。
実の中に小さな種がありますが、これも食べられます。
ざくろはそのまま食べてもいいですし、スムージーなどにして飲むのもおすすめです。
人によっては酸っぱく感じるかもしれませんので、はちみつなどのシロップをかけて食べても美味しいですよ。
ざくろのうわさ
ざくろは一時期、女性ホルモン(エストロゲン)が含まれているということで大変話題になりました。
ところが国民生活センターが調査したところ、ざくろの中に女性ホルモンは検出されませんでした。
種子の中に、女性ホルモンと似たような働きをする「植物エストロゲン」が微量に含まれていたとのことです。
効果があるほどの量ではありません。
ざくろというと「女性の果実」と言われるため、女性特有の不調に効果があると思いがちです。
しかし果実の中に多くの実がなることから子宝を連想させるため、そう言われてきたと思った方がよいでしょう。
ざくろのまとめ
ざくろについてまとめます。
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ざくろはポリフェノールやカリウム、ビタミンCなどを含む。
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目や肝機能の正常化、美肌や老化防止、殺菌効果や血圧を下げる効果、むくみ緩和効果がある。
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果実を割って中の実を食べる。スムージーやシロップをかけても美味しく頂ける。
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ざくろには「植物エストロゲン」が微量含まれるが、女性ホルモンと同じ働きをするほどの量は含まれていない。
以前、ブームを起こした際に話題になった栄養素は含まれていませんが、女性に嬉しい効果があるのは事実です。
今はジュースなどの加工品も販売されていますので、手軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。