ハーブは日常生活で普通に活用されていますね。料理に使ったり、消臭に使ったり…
でも、メディカルハーブってなんだろう?と疑問を持たれた方もいらっしゃると思います。
メディカルハーブについて調べてみましょう。
○メディカルハーブは自然療法のひとつである
メディカルハーブは健康管理や病気の予防、治療を行う時に人のからだに元々備わっている自然治癒力を利用することを言います。
歴史も古く古代から続いております。
健康なときは体のバランスがとれた状態ですが、バランスが崩れた時に元に戻そうとする力が、自然治癒力です。
その力を利用することを自然療法と呼び、メディカルハーブもその分野にあたります。
○メディカルハーブの歴史はいつから?
メディカルハーブの歴史は古く、古代エジプト時代の紀元前1700年頃になります。アロエなど約700種類のハーブがパピルスの文書に記されており、うがい薬や湿布などに使われていたとの事です。
紀元前400年ころ医学の祖、古代ギリシャの医師ヒポクラテスは「体液病理説」という考えの元、約400種類にもおよぶハーブの処方をまとめ今でいう芳香浴の効能にも言及しています。
15世紀から17世紀半ばまで続いた大航海時代に、ポルトガルやスペインの船がヨーロッパと新大陸、さらには東洋の間を行き来し、多くのスパイスやハーブがヨーロッパに持ち込まれました。
今でもメディカルハーブとして広く使われているエキナセアもこの時代に大陸からヨーロッパへともたらされものです。
ハーバリストと呼ばれる植物療法の専門家が活躍したのもこの頃です
○メディカルハーブと薬との違いは?
近代医学の薬が単一成分に対しメディカルハーブには非常に多くの成分が含まれています。
作用が穏やかで一点集中ではなく全身に作用し、多くの成分がバランスよく働きます
含まれている成分も薬に比べすくない為、副作用などの心配がないです。
近代医学の医薬品のルーツはメディカルハーブであり、薬用植物に含まれる成分の中から有効な物だけを取り出しさらに同じ成分を人工的に合成することで医薬品が生まれたのです。
○植物を利用する他の自然療法との違いは?
・アロマテラピー
植物から抽出して濃縮した精油(エッセンシャルオイル)だけを使いメディカルハーブのように植物本体を利用することはありません。
また、原則として精油を内服することはなく、芳香浴、入浴、マッサージなどの方法を使います
・フラワーエッセンス
イギリス人医師エドワード・パッチによって考案された方法で、野生の花の持っているエネルギーで心のダメージを回復させます。
有効成分ではなく、エネルギーの利用が目的なのでメディカルハーブとは違います
・漢方
基本的に同じ療法ですが、使用する植物の種類に共通のものが少ない事、植物以外に鉱物なども使う事、ひとつの処方に多数の植物を利用することがメディカルハーブとの相違点です
まとめ
人の健康維持の為に古代から使われてきたメディカルハーブ
作用も穏やかで薬とは違った作用をすることがわかりましたね。
近代医学と代替療法の良いところを取り入れて、バランスのとれた健康状態を維持していきたいですね。